1号とトラックと宿題と。

宿題もそっちのけで遊びに行った1号。
なにも言わないで外に行ったところを見ると、いつものように、家の前から神社までの道を自転車でかっ飛ばしているのか、それとも奥の裏山で遊んでいるのか。

通学路でもある神社への道は、神社の手前にあるトラックステーションに入る宅配便などのトラックが時々入るほかは、通りの住人の車が出入りするだけでほとんど道の危険はない。
なんたって、隣接する中学校の部活も、毎日 まるで校庭の一部のようにトレーニングに使っているような道なのである。
時間によっては中学生をよけて通るのが大変な道なのだ。

子ども達が出かけて行って30分も経っただろうか。
携帯電話が鳴った。知らない番号。
もしもしー。

「あの、xxxxの脇にあるマンションに住んでるいとうさんですか」
…?こういう話し出しの人ってどういう人なんだろう。
まぁ、間違ってはないので、はぃ、と答えてみる。

「わたし、神社の手前のxxxxのトラックステーションの…」
「いとう1号くんといわれた男の子が…」
トラックに接触?場所はそこですね、すぐ行きます!
…と言ったのだが、それにもかかわらず、トラックの運転手さんらしき方は丁寧に話し続ける。
どうも自転車に乗っていた1号が、トラックの手前で軽く転んだかどうか。
怪我は擦りむいただけで大したことないようだし、自転車も大丈夫だと思うが、心配なので何かあったら連絡してほしい、という丁寧な電話だった。

電話を切ると同時に、玄関のドアが開いて帰ってきた1号。
「こわかったぁぁぁ」
ふえぇぇぇん、と膝の上にのってくる。…電話があったからなにも訊かないが、一応母としては先に状況説明をしてくれぃ、と思うのである。

怪我をチェック。肘を軽くすりむいている。脛も擦りむいたところにばんそうこうが貼ってある。しばらくして2号が何事もなかったように帰ってくる。別々に遊んでいたのかな。
 # 実は一緒に遊んでいて、事故の時にも一緒にいたことがあとで判明。
 # それなら一緒に帰ってこいよ(激怒)

少し落ち着くのを待って、1号と一緒にトラックステーションまで挨拶がてら行ってみたが、5時過ぎていたこともあってすでに事務所にはだれもいなかった。
…いい運転手さんでよかった。& 大した怪我じゃなくてよかった。

帰ってきて、やらなかった宿題にようやく手をつけようとして
「うぎゃー!!!!!漢字練習帳がもうないっ!おかあさんーどうしよぅうーーーー」
…って、前回 算数のノートがなくなった時Link もおなじ経過で夕方買い物に出たんだったよね。
その時に言わなかったっけ?
ノートのちょうど半分の、糸綴じのページが出てきたら、必ず次のノートを買っておこうって。
学校から帰ってすぐならともかく、今頃言われたって誰も付き合わないよ。
「Rに行く!」
だぁかぁらぁ。そーゆー、安いけど学区外でひとりで行けないような、クルマの交通量の多い店に行くなら、それなりに前もって段取りしてくれないと。
普段からノートの残り量とか把握して、週末買い物に出る時とかについてこなくちゃダメじゃん。

というわけで、私のノートの買い置きを出す。128円くらいで買った奴だけど、普段あなたにノートの買い置きを渡す時には98円くらいで買って100円で渡してたんだよね。
これは110円でいいや。
「ええー100円玉と5円玉はあるけど、10円玉はギザ十しかない!」
ふちがギザギザだろうがなんだろうが、10円玉は十円玉。安売りはしないよ〜。
これに懲りて、普段からノートの残量くらい把握しなさい。
イヤなら、Rはだめだけど、その手前のYとかGなら自分で行ってきていいよ。

Yに行っても、それより高い値段じゃないとノートが買えないことを知っている1号は絶対に出かけようとしない。
ブチブチと文句を言いながらギザ十を出す。
「…こんなに早く、ノートがなくなるって思ってなかったんだよなぁ」
普段の精進、精進。

夜、ご飯を食べながら
「トラックってあんなに大きく見えるんだねぇ…」
と1号の弁。これに懲りて遊ぶときには気をつけてねー。

? posted by Yumikoit at 11:17 pm commentComment [1]

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