どど〜ん!

最近飼猫氏が大好きな2号の遊び。
「高い高い」の要領で、2号をグググンと振り回したあと、どど〜ん!と布団の上に横たえる。
それまでウキャウキャ笑っていた2号が、布団に下ろされた瞬間、ぴたっとその表情のまま止まる。
「…こ…ここはだれ???ぼくはどこ???」
状態になるのが面白いらしい。

さて、今日は1号が7時頃さっさと寝てしまったので2号と遊ぶ。
何度も同じ絵本をもってきて読まされた挙句(正確には、音の出る絵本なのでめくりながらボタンを押す)、ふと気づくと…外では雷!
ピカッ。ごろごろごろ…どど〜ん!

2号の動きが止まる。表情が凍りつく。
でもしがみついてくるでもなく…音が静まると動きが再開…。
おもしれ〜な〜。

? posted by Yumikoit at 09:36 pm commentComment [2] pingTrackBack [0]

 

多重人格者として生きる 〜25の人格を持つ男の手記

多重人格者として生きる 〜25の人格を持つ男の手記

キャメロン・ウエスト著・堀内静子訳

出版社 早川書房
発売日 1999.08
価格  ¥ 2,310(¥ 2,200)
ISBN  4152082356
★★★★☆
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多重人格についてのノンフィクションは、以前から関心があり色々読んできている。

イヴ…「イブの3つの顔」「私はイヴ」
の他、「失われた私」「ジェニーの中の300人」「魔法の娘」「24人のビリーミリガン」「ビリーミリガンと23の棺」などなど。

今回の手記は、アメリカで多重人格…今は解離性同一性障害と呼ばれるこの病気がある程度社会的に認知され、治療に関するノウハウが定着した後の出来事らしい。

私が読んだこれまでの手記に比べて異なるのは、患者である主人公が、男性であり(尤もビリーミリガンも男性だったが)、そして幸せな結婚生活を今も営んでいること。

確かに入院も何度も経験しており、セラピーは完成していない。しかし彼の手記が好ましく、後味のいいものに仕上がっているのは、いくつかの要因がありそうだ。
ひとつには、私の今まで読んできた手記は、核となる人格、つまり本来の「彼(or彼女)」と他の人格たちとの間にほとんど共在意識がなかったのに比べて、キャムには共在意識があり、時間の断絶がないこと。時間の断絶を経験している患者たちの手記は、余りにも哀しい。
そして、彼にごく全うな愛情を持ち、彼を信頼し理解しようとする「ごく当たり前の」家族の存在だ。

これは解離性同一性障害について、名前だけにしても、夫人であるリッキが知っていたこと。リッキが心理学を専攻していた経歴があること。
キャムの治療にだけのめりこまず、リッキはキャムの治療に積極的に力を貸す一方で自分の仕事を見つけ、自分の生活をも大事にしようとしたこと。正常な家庭生活を保とうと努力し、ある程度成功しているらしいこと。

共在意識を持たない、私が今まで読んだ多重人格の体験記によればこれは信じがたい成功とも思える。
彼がその後どうなったか、次作を待ちたいとも思う。

? posted by Yumikoit at 04:58 pm pingTrackBack [0]

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