院内感染

院内感染

富家恵海子著

出版社 河出書房新社
発売日 1997.03
価格  ¥ 500(¥ 476)
ISBN  4309404960
★★★☆☆
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読んではいけない本、というモノがあるかもしれない。
いや、それを言うなら読んではいけない時期、というヤツかな。

1990年初版発行。
MRSAというと「院内感染」という言葉が必ずと言っていいほど、一緒に出てくる。
しかし私自身の体験でいえば今ではMRSAは在来菌と言われていることが多いらしい。MRSA感染者の担当医からほぼ同時期に検出されるか、同室であった他の患者から既にMRSA菌が検出されているなど、感染経路が特定できる場合にのみ「院内感染」という言葉が使われるようだ。

かといって同室の患者が既に保菌している場合でも、それが病院側のスタッフによって他の患者に伝えられることはあまりないといえる。

私自身は1998年に術後にMRSAに感染、発症して、すぐに個室隔離、ヴァンコマイシンのお世話になっている。この時には同室にキャリアもしくは発症者がいなかったため、院内感染とは認められなかった。
それでも3週間の個室隔離。菌を院内の他の部屋に出さないため、食事などは使い捨てのプラ容器になるなどさまざまな感染防止対策が採られている。
1号は生後4ヶ月と5ヶ月の時に同室の子から感染してキャリアとなった。ただし発症はしなかったので、隔離対策などは行われずに、聴診器や体温計などを他の患児達とは別のものを使って病院スタッフなどはうちの子を診た前後に必ず手指消毒など、感染防止対策を行っていた。

自身の経験と照らし合わせながら読む本は、読後感が重い。
彼と私や1号の分技点は、多分わずかなものだ。

? posted by Yumikoit at 04:51 pm pingTrackBack [0]

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