子どもはとっくに起きて、リビングはおもちゃの山。
テレビはつきっぱなし。着替えはちゃんと出してあるのに、パジャマのまま。
親はごろごろ寝ている。昨夜遅くまでDVD見ちゃったしなぁ。
8時過ぎ。2号の声がする。
「おかーさーん。といれー」
起き出して行って、トイレの世話をする。
─ ついでにあんた、着替えなさいよ。
2号は素直に渡したシャツとズボンに着替え始める。
ついでにリビングを覗くと1号が言った。
「何でこんなに早く起きるの!?」
いいじゃん。別に。
いや、ホントはもちょっと寝たいんだけどね。と布団に戻る。
「ボクいっちば〜ん」
着替え終わった2号が1号に自慢をしている。
「靴下まで履かなくちゃ、着替えが終わったとは言わないよ!」
と負け惜しみ1号。
あわてて靴下を取りに来る2号。
「ぼっくいっちば〜ん!」
また2号が1号に自慢をしている。
「顔まで洗わなくちゃ、朝のご用意ができたと言わないよ!」
とまたまた負け惜しみの1号。
「…それは、おとーさんが起きなくちゃ、できない…」
と困った顔の2号。
そう言ってる1号よ。あんたはまだパジャマのままじゃないですか

Comments