1号の哀しみ

幼稚園が終わってから、また公園に行った。もちろん自転車で。
1号は颯爽と自転車を飛ばしては私のところに戻ってきて
「ねぇ、早かった?早かった?」
と訊く。
実は疲れて眠い2号のほうは、時々私のところに戻ってきては
「ねぇ、帰ろうよぉ」
と駄々をこねている。

その内、1号が半べそをかいて戻ってきた。
どうも曲がりきれなくて…というよりは、曲がった直後に「かっこいいだろ」などと余計なことを考えて、遊具の一つに突っ込んで行ったらしい。
「カゴ…曲がっちゃった。なおして…」
とやってくるが、金属性のメッシュのカゴは多少曲げることが出来ても、そう元通りに戻る代物でもない。

「でもさぁ。怪我がなくてよかったよ。このままでも走れるからさ」
といなすが、どうにも納得しきれない様子。

「これ…買いなおさなくちゃいけないかもしれない」
─ たかがその程度で買いなおすことはしないっつ〜の。

そのうち、すくっと立ち上がって自転車を水道のところまで押して行って、曲がったかごに水をジャバジャバかけはじめた。
「ねぇ。きれいになった?」
「ピカピカになったよ!」
と褒めるのは2号。
しばらくすると今度は、その濡れたかごに砂をかけ始める。

何をしているのか知らんが、本人なりに直しているつもりなんだろうなぁ。
帰ってからもかなり心残りだったらしく、まぁ寝るまで機嫌の悪いこと悪いこと8-)

? posted by Yumikoit at 08:49 pm pingTrackBack [0]

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