医者が末期がん患者になってわかったこと

医者が末期がん患者になってわかったこと

岩田隆信〔著〕

出版社 角川書店
発売日 1999.06
価格  ¥ 630(¥ 600)
ISBN  4043479018
★★★★★
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ある脳外科医が脳腫瘍と闘った凄絶な日々
と、副題にある。

脳外科医が、自分の専門である脳腫瘍、しかも 中でも一番悪性の腫瘍にかかる。専門なだけに、その危険性、予後が手にとるように判ってしまう。
助教授で、毎日診察に研究に、手術に、学会にと忙しい。
将来は教授になって、ああなりたい、こうなりたいと職業上の野心も展望もある。

恐れを抱きつつ、忙しさにかまけてなかなか治療に専念するところまで踏ん切りがつかない初期のころ。
治療に向けてどうしても自分の「シマ」である勤め先の大学病院で治療を受けたくない。弱味を仲間に見せたくない。

結局母校に戻って治療を受けることにして、同級生の執刀で手術に向かう。

ある意味専門家なだけに、治療に積極的に意見をいえる強さは羨ましくもあり、怖くもあり。真実の叫び、と感じる。
続編もあるようなので読んでみたい。

? posted by Yumikoit at 07:33 pm pingTrackBack [0]

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