1号、晩御飯を作る。

朝、起しても起こしても起きてこない。それも毎日。
ふーんだ。一緒に朝ごはん食べないならいいよーだ。お前らのためにもうご飯なんて作らんもんね。
「えええ〜」
今晩はあんたら、自分たちのメシくらいなんとかせぃ。

私がそう言い放ったので、夜のごはんは1号が作るらしい。

6時半過ぎたころにふらりとやってきて、電気がまを覗く。冷やご飯がまだ残っていたので(普段はこれが、子ども達の夕方のおにぎりになったりする)ビニール袋を持って来て中に詰めて、冷凍庫に入れてからお米を5合はかって研いでいる。

ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ。ソーセージ。
何作るのかな。
「お父さんとお母さんの分も作った方がいい?」
うん。頼む。
カレーやシチューのルーを入れている場所を開けて、しばらく考えている。
水曜日にカレーだったから、カレーは嫌だなぁ。つぶやいておく。

ジャガイモと人参の皮をむき、しばらくごそごそやっていたら
「よし、ちょっと時間が空いたから」
と子ども部屋に消える。
キッチンタイマーが鳴ったのに全然戻ってこないので、2号が呼びに行くと
「なにっ!?」
「タイマーなってるー」
「あ、あんがとね」
と戻ってくる。

くつくつくつ。
煮えてる音。シチューのにおい。
ホワイトシチューだな。
シチューだけ?サラダとか他の何か作らないの?
「2号、お前、シチューだけだといや?他に何か欲しい?」
「シチューだけでいいしっ!」
あぁ。シチューだけなのか。じゃぁ飼猫氏が帰ってきたら何か作り足した方がいいな。

またしばらくすると子ども部屋に1号の姿が消える。

ぷつぷつぷつ。
音が怪しくなってくる。
1号、焦げてるよ。
「うっさいなっもうっ」
1号、やってくる。しかしまた姿が消える。
ルー割り入れたら傍を離れちゃだめだよー。
「口出すんだったらお母さんが残りやればっ!」
1号ふてくされる。

とりあえず手を出さないで見ていると、1号、ブツブツ言いながらご飯をよそい、シチューをよそおうとして。
「お母さん、思ったよりも少ない」
そうだねぇ。味噌汁作る小鍋じゃシチューやカレーは二人分だな。特に1号と2号じゃ。
しばらく考え、1号がもう一度つぶやく。
「お父さんとお母さんの分がない」
そうだろうなぁ。あぁ、今晩はやっぱり何か作ることになるんだな。

「2号、自分の分のごはんとシチュー好きな量よそって!」
つーわけで、2号は鍋の底までさらい取る。

あとに残ったのはびっちりと焦げに焦げまくった鍋のみ。
鍋まで洗ってご飯の用意です。ちゃんとやって。
「2号、ぼく作ったから、最後にお皿と鍋洗うのは2号ね」
「ええ〜〜〜〜っ」

男の料理なんてそんなもんだよな。2号、かわいそに(笑)

? posted by Yumikoit at 11:09 pm

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