1号、忘れもの。

立哨当番日なので、肩からたすきをかけ、旗を持って横断歩道に立つ。
なぜか一番最後に来た1号の班。

「おかーさーん♪習字道具忘れちゃったよー」
なぜにそんなに明るく報告することなのか判らないんだが、もしかして取りに戻って遅くなったの?
「違うー。それとは別ー」
2号が、その言葉にかぶせて、どうして遅くなったかの力説を始める。
はぃはぃ。

で。どうするの。
「おかーさん、習字道具、持ってきて」
本人の失敗を私がフォローする筋合いはないんだがなぁ。
まぁいい。何時間目なのよ。
「4時間目」

というわけで、立哨が終わって一度家に帰ったあと、休み時間に着くように頼まれた習字道具を持って学校に行く。
まったく。子どもが自分のドジで忘れた忘れ物まで私が届けることはないんだけどねぇ。
ちなみに明日までだから必ず持ってけと言い置いてあった2号の植木鉢は、特にリクエストも入らなかったのでそのまま子ども部屋に放置のままである。

休み時間になった子ども達が、教室に出入りしている。
「いとうくん、まだ前の教室から戻ってきてないよー」
ほぉ。移動教室の時間だったか。
しばらく待っていると、1号がやってきた。
「ありがとうー」
と私の手元を見て言う。
「でも、予定が変わって、今日は習字ないんだってー」

ぷちっ。
もうお前の忘れものなんか絶対に持ってってやらん!

? posted by Yumikoit at 03:15 pm

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