第九と2号

少し前のことだけれども、ベートーベンの絵本を1号に読んだ。
第九のエピソードが絵本のストーリィの最後を飾っていたので、「よろこびのうたってこんなんだよ」とさわりを歌ってやると「もっとちゃんと聴きたい」と言った。
飼猫氏は実家かどこかにCDがあるはずだといったけれども今ここにないんじゃね。

というわけで年末の第九である。
ドラえもんなんて存在自体教えてやらん:P
レコ大の途中から第九に切り替える。
「ねぇねぇ。歌になるのは何代目?」
と訊いてくる。えーとね。合唱が入るのは第4楽章だから、まぁ言ってみりゃ4番目だね。
 # 歌の1番、2番を北陸では1代目、2代目と言うらしい。

しかし子どもにとっては長い。第九は長い。
時々戻っては来るが、すっかり飼猫氏をジャングルジム代わりにして遊んでいる。
やっとのことで第4楽章。
2号が戻ってきて比較的長くテレビに見入っている。
「歌、好き?」
というと黙ってこっくりうなずく。眠そうだね。
真っ白いブラウスに長い黒のスカートの合唱隊の女性たち。
ふと訊いてみる。
「どの女の人が、好き?」
「あのヒト」
とまっすぐに指差す。…てめぇ。そっち狙いか。

飼猫氏が少ししてやってきたので
「2号、好みのタイプがいるらしいよ」
と言ってみる。
「ほぉ。どのヒト」
と飼猫氏が訊く。
2号は
「今は出ていない」
ときっぱり。少ししてから、あのヒト。と指差す。さっきのメゾソプラノの女性。

ふむ。しかし第九を聴きながらの会話ではないと思うぞ、2号。

 :
というわけでいとう家の大晦日はこんな感じでした。
先ほど年越し蕎麦を作ったら、その前の晩酌の付き合いの菓子が多すぎて、子ども達はほとんど食べず。
普段は8時に寝る子どもたちですが、2号は10時半に撃沈。1号はまだ頑張っています。さて寝るのはいつになることでしょうか。
今年も暮れていきます。今年、遊んでくださった方々、お世話になった方々、このBlogを読みにきてくださった方々、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

? posted by Yumikoit at 10:40 pm commentComment [6]

 

お母さんたちが生まれてなかった頃

大晦日。
帰省もしないので、家でお節の準備。
うちが毎年作るのは、栗きんとんと筑前煮。松前漬け。
実家から黒豆と餅が送られてくる。婚家からは紅白かまぼこと伊達巻。
これが恒例の大晦日。

年越し蕎麦のかき揚は買ってこよう。それと大晦日の夜は早めに晩酌を兼ねてピザを焼こうね。つーわけで大晦日に買出し。

クルマの中で、1号はすれ違うクルマの車種を逐一チェックする。
絵本に出てきたクルマ。あれは?MX-8?じゃあMR-7より新しいの?
こっちのクルマは?古い車種なの?
こっちのは「頭文字D」のDVDに出てきてたね。さっきのスーパーにも停まっていたよ。

あ。マーチ。
母さんは、若い時にこれの古いタイプに乗ってたんだ。最近は女性が乗りやすいデザインになっちまったねぇ。

1号が言った。
「母さんがマーチ乗っていた時には、父さんも一緒に乗ってた?」
─ いや、父さんはその頃カムリに乗ってたね。
「そのとき、僕たちいた?」
─ いないいない。だって父さんと結婚する前だもの。

2号が言った。
「父さんと母さん、生まれる前はどこにいたの?」
─ うっ。いきなり哲学的な話題を。
そうだねぇ。どこにいたんだろう。2号は生まれる前、どこにいたの?
「ぼく、わからない」
─ どこにいたんだろうねぇ。生まれる前の子どもたちがいる国ってのがあるかもしれないねぇ。

それまで黙ってわれわれの話を聞いていた(かもしれない)1号が突然口を開いた。
「トヨタの、ランドクルーザーは、父さんと母さんが生まれる前はどこにいたんだろうね」
…ど、どこにいたんだろうね…(絶句)

? posted by Yumikoit at 09:41 pm commentComment [2] pingTrackBack [0]

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