クモの巣ぴんぴん

朝。今にも小雨の降りそうな天気。でもまだ傘は要らない。
幼稚園に向かう途中で2号が言った。
「…クモ!」

あ。ホントだ。生垣の木の枝と葉っぱの間に、クモの巣ができていて真ん中に小さい、足の長いクモが鎮座している。
1号も引き返してきてクモの巣を覗き込む。
「ここに、ムシが来たら?」
と1号は最近幼稚園で聞いたらしい、クモの巣に虫が引っかかる話をするので
「どうなるんだろうね」
と言うと急に自信がなくなったんだろうか。
「わかんない」

クモの糸。透明だね。
でも光って見える。
「ここ、ぱん。したら」
と1号が言うので、クモの糸の端がかかっている小枝の内側をポン、とはじいてみせる。
びびびびびん。
クモの巣が揺れる。
中央でクモの足が緊張してすぼまり、必死になって巣に掴まっている。
ぐあははははは。
子ども達に大うけ。

「僕もやる!ボクも!」
2人とも小枝を叩きたがる。あちゃぁ。
あんた達がやると、クモの巣が壊れちゃうってば。

? posted by Yumikoit at 05:19 pm pingTrackBack [0]

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