帰って来るまでハラハラ。
足りない、って隣の子の分まで食べてやしないだろうな。幼稚園の時には、時たま隣の子の卵焼きを貰ったのソーセージを貰ったのって言ってたしな。
おかわりを繰り返して、先生に怒られてなんかいないだろうな。転園前の園の時には、うどんの日に友だちと競争になって4回おかわりしに行って最後には怒られたと言っていた。
─ そぉ。よく食べる子にはよく食べる子なりの心配があるのである。
集団下校のお迎え当番であったのでお迎えに行く。
家に近くなったところでお友達と二人、今日の給食について競争のように話してくれる。配ぜん当番の分け方。時間のこと。メニューのこと。
「全部食べられた?」
嬉しそうにうなずく二人。
「お代わりした?」
二人とも否定する。─ ほっ。とりあえず最初から飛ばして食べなかったか。
「…足りた?」
足りた、という二人。ホントかな。お友だちの方はともかく、1号については…。
家について、すでに帰宅している2号を預かってもらっていたお友だちの家に迎えに行く。
そうそう。2号のお昼ごはんに食べさせたサンドイッチの残りがあるよ。
「うわぁぁぁぁぁぁぃ!ありがとう!」
とあっという間に平らげる1号。
やれやれ。やっぱりね。
結局、「足りた」というのは時間がぎりぎり足りたので、全部食べられた、ということだったらしい。食べる量も多いが食べるのが遅い1号らしい話である。…まったく







松谷 みよ子著/司 修絵






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