INS8900
INS8900 (16bit CPU)
Address bus 16bit, Data bus 16 bit.

DIP40P、動作Clock 2MHz.

N-MOS トランジスタ数 不明.

1978年?発表.



 INS8900は IMP-16PACEと続くNational Semiconductor社の16bit CPUシリーズの最後のCPUになりました。
INS8900は PACE (IPC-16A/520D)が P-MOSだったのに対し、N-MOSで構成され動作速度が改善されました。
INS8900は PACEと命令コードが同一です。またIMP-16に対しては上位互換性がありました。
 PACEは IMP-16が複数チップで構成されていたのをワンチップにまとめたもので、INS8900は
そのN-MOS版ということになります。

 INS8900の特徴を簡単に示すと。
 スタックがCPU内部にあり、10レベルに制限されているのは IMP-16時代の名残です。もっともIMP-16の場合は
16レベルのスタックがありました。IMP-16からPACEに設計を移行する際に集積度の関係で 減らされたのかも知れません。

 入出力3bitの信号がCPUから出ていますが、PACE/INS8900は汎用コントローラとして設計されたようで
これらの信号が用意されていると思います。
この時代の直ぐ後に登場した 8086や68000は汎用コンピュータとしての色合いが強くなり、このような信号線は
用意されていませんでした。


 INS8900の命令は次の通りです。

転送命令系LDLoad
LD@Load Indirect
LILoad Immediate
LSEXLoad with sign extended
STStore
ST@Store Indirect
RCPYRegister Copy
RXCHRegister Exchange
XCHRSExchange Register and Stack
CFRCopy Flags into Register
CRFCopy Register into Flags
PUSHPush Register onto Stack
PUSHFPush Flags onto Stack
PULLPull Stack into Register
PULLFPull Stack into Flags
演算命令系ADDAdd
RADDRegister Add
RADCRegister Add with Carry
DECADecimal Add
SUBBSubstruct with Borrow
ANDAND
RANDRegister AND
OROR
RXORRegister XOR
CAIComplement with Add Immediate
SHLShift Left
SHRShift Right
ROLRotate Left
RORRotate Right
ジャンプ命令系JMPJump
JMP@Jump Indirect
BOCBranch On Condition
SKNESkip if not Equal
SKGSkip if Greater
SKAZSkip if And is Zero
ISZIncrement and Skip if Zero
DSZDecrement and Skip if Zero
AISZAdd Immediate and Skip if Zero
JSRJump to Subroutine
JSR@Jump to Subroutine Indirect
RTSReturn from Subroutine
RTIReturn from Intrrupt
その他HALTHalt
SFLGSet Flag
PFLGPulse Flag

 命令体系を見ると ISZやDSZ等の比較的制御系に向いた命令があり、一方SUB命令やXOR命令が
無いなど汎用コンピュータとしては命令体系から向かないようです。また、当時16bitCPUの売りだった
乗除算命令は実装されていません。


INS8900のチップ写真  右は INS8900のチップ写真。


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