2号の誤算

朝、幼稚園に1号を送っていく。

家にすぐに帰ろうとせずに、園庭の遊具に登りながら
「Hくんはぁ???」
と仲良しのお友達を待つ2号。
程なくこちらもお兄ちゃんの見送りについてきたHくん。

ほんの少しだけ、一緒に遊具で遊んで一緒に帰り始める。

「Dちゃんところ!」
すぐ裏の犬のところに行きたがるHくん。
いつも一緒に遊んでるものね。
「だめだよ、今日は忙しいから、早く帰ろう」
とうながしているHくんママ。
そっか。今日はHくんは幼児教室の日だ。

「こっち渡る!」
と横断歩道を渡ろうとするのは2号。
ふむ。そういや1号がいるときはいつもこっち帰ってるけど。
Hくんも一緒に渡ってくれる。

あれれ?
2号は家とは反対方向の、中学校の裏門前の植え込みに行きたがる。
ねぇねぇ。そっちは家とは違うよ。
「2号。Hくんは今日は忙しいからこのまま帰るんだって。バイバイするの?」
と訊くと素直にバイバイして、植え込みの方に行く。

オシロイバナの大きな株の前で、種をいくつか拾う。
満足して、さて家に帰って…
「Hくんは????」
─ Hくんはって、さっきバイバイしたでしょう。
「Hくんと一緒に帰りたかった!」
─ そんなコト言われてもなぁ…。

? posted by Yumikoit at 08:50 pm pingTrackBack [0]

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