i8253 PIT
INTEL i8253
PIT (Programmable Interval Timer)

i8080、i8085,x86ファミリー

DIP24P




i8254 PIT
INTEL i8254
PIT (Programmable Interval Timer)

i8085,x86ファミリー

DIP24P



 8253/8254は8080から8086まで広く使用された、タイマー/カウンタ用LSIです。
 8253の特徴として、 があげられます。
 8254は8253の改良版で "Read-Back command"が追加された他、製造プロセスの変更により
カウントレートが最大で10MHz程度まで拡大されました。

 8253/8254は6種類の豊富な動作モードを持ち、各ch毎に動作モードを設定できました。
8253/8254の動作モード
モード名動作概要
モード0カウント終了時割込み指定したカウント値を0まで減算し、0になったらOUT信号を"H"にする。
モード1プログラマブルワンショット指定した長さのワンショットパルス(OUT信号を"L")を出力する。
モード2レートジェネレータ入力クロックをn分周する。
モード3方形波レートジェネレータ入力クロックを出力デューティ比50%で n分周する。
モード4ソフトウェアトリガストローブ指定したカウントが終了するとストローブパルスを出力する。
モード5ハードウェアトリガストローブ外部トリガ入力によりカウントを開始し、カウントが終了するとストローブパルスを出力する。
 8253/8254は各ch毎にカウントクロックとゲート(トリガ)入力、OUT信号を持ちます。
これらの信号は動作モードでその動作が規定されます。

 8253/8254の動作中のカウンタの値を読み出すには、一旦ラッチコマンドを使用して値を確定させます。
8254は他に "Read-Back command"を用いることで、現在のカウンタの状態(動作モード、OUT信号)を
読み出すことができます。


8253 ES版  右は大変貴重な8253のES版。石塚様からの頂き物です。


NEC版の8253  セカンドソース品を幾つか。
上はNEC製の8253。

AMD社版の8253 下はAMD社製の8253。
どちらも最大カウント周波数は 2MHzです。


8254その2  8254を幾つか。左はサーディプ版の8254。
ページ先頭の8254とは Copyrightの年が異なっています。

8254その3  左はプラスティック版の8254。"-2"のサフィックスは10MHz動作品
(最大カウント周波数は8MHz)を表します。


NEC Vシリーズの8254相当品  左はNEC製の8254相当品。
VシリーズのファミリLSIで C-MOSプロセスで製造されています。



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