数値演算プロセッサ
AMD AM9511
APU (Arithmetic Processing Unit).

汎用品.

DIP24P

N-MOS トランジスタ数 不明.

1977年頃発表.



 AM9511は汎用のCPUに外部デバイスの形で接続する数値演算専用のLSIです。
AM9511は豊富な演算機能と高速な処理速度で、8bit CPU時代は広く用いられました。

 AM9511の特徴を簡単に示します。

 AM9511はソフトウェアの演算処理と比較すると10〜1000倍くらい演算速度を早くすることができました。
代表的な演算処理の最大時間(動作クロック2MHzの場合)を示すと
超越関数と三角関数はすべて実数演算です。
MM57109と比較しても10〜200倍程度の高速化が図られています。

 AM9511は後に改良されAタイプとして比較的使用され、INTELがセカンドソースを供給していました。
INTEL社の i8231/i8231AはこのAM9511/9511Aのセカンドソース品です。
 AM9511の姉妹プロセッサとしてAM9512という製品があります。
AM9512は演算処理を四則演算に限定する代りに64bit長の実数をサポートしました。
AM9512はAM9511ほどは使用されませんでしたが、AM9511同様にINTEL社にi8232の型番で
セカンドソース品がありました。

このページの写真のAM9511はAバージョンで動作クロックが3MHzの製品です。


INTEL社のセカンドソース 8231A  右はINTEL社のセカンドソース品。
しっかりとAMD社のCopyright Messageが入っています。
ちなみに1982年33週品。



8231 ノンA版  右の8231はノンA版。しかもES版です。
1980年24週品です。
上の8231Aの表記に(C)1980 AMDとありますので
このへんでノンA版とA版が切替ったようですね。



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